お知らせ

Information

お知らせ

2024.08.29

養成所対抗戦『西新宿ダービー vol.1』ご来場ありがとうございした!

お笑い芸人の養成スクールによる対抗戦ライブ
太田プロエンターテインメントカレッジ25期生 vs スクールJCA33期生 対抗戦ライブ
『西新宿ダービー vol.1』レポート

太田プロエンターテインメントカレッジ25期生と、スクールJCA33期生の対抗戦ライブ 『西新宿ダービー vol.1』が、8月25日(日)、関交協ハーモニックホールにて開催された。

東京・西新宿にスクールの拠点がある太田プロの養成所「太田プロエンターテインメントカレッジ」(以下、OEC)と、人力舎の養成所「スクールJCA」(以下、JCA)の選抜メンバーが団体戦でバトルを繰り広げる本ライブ。

それぞれのスクール内オーディションを勝ち抜いた7組の芸人が、タイマン形式で2分間のネタを披露。ネタ終了後、3ポイントの持ち点を持っている審査員が、1組ずつポイントを振り分け、最終的に総合得点の多いスクールが勝利となる。

MC ストレッチーズ
MC ストレッチーズ

本イベントのMCを務めるのは、OEC出身の太田プロ芸人・ストレッチーズ(福島敏貴、高木貫太)で、審査員は、両校で講師を担当しているユウキロックさん、作家としてフジテレビ『ネタパレ』などに携わる安斎友朗さん、日本テレビ『ぐるナイ』、『エンタの神様』などでプロデューサーをしている日テレアックスオン・野中翔太さんが務めた。

第一試合【OEC】ヤンソンヤミー VS 【JCA】赤ペン計画

元医療従事者のコンビ・ヤンソンヤミーは漫才。夢の国で踊るお姉さんになりたい、と息巻くが……。2人のネタを知っているユウキロックさんは、強烈なキャラが登場する別のネタも見たかった、とコメントした。

高校を卒業したばかりの18才と元駅員のコンビ・赤ペン計画は、はちゃめちゃな担任の先生が登場する漫才を披露。ユウキロックさんは「いい感覚でボケを放っているので、テンポよく見られる。笑いやすい」と絶賛した。

こちらは、3-6で赤ペン計画が勝利した。

ヤンソンヤミー
ヤンソンヤミー
赤ペン計画
赤ペン計画
ヤンソンヤミーと赤ペン計画
ヤンソンヤミーと赤ペン計画

第二試合【OEC】中野佐藤VS【JCA】シガリバーネオ

エレベーターでの攻防を振り返る漫才を見せたのは中野佐藤。トークでは、中野のポケットがパンパンでイジられる一幕が。スマホや財布の他、AirPodsが出てきて会場は爆笑となった。安斎さんは2人の漫才について「中野さんのヤバさが出ていた」とコメントした。

シガリバーネオは、マジックの練習にハマっている男が、友人の一万円札を千円札に変えると言うが……というコント。ネタ終了後、ストレッチーズが「さすがコントの人力舎」と舌を巻くと、安斎さんも「ボケに爆発力があった」と称賛した。

こちらは、3-6でシガリバーネオが勝利した。

中野佐藤
中野佐藤
シガリバーネオ
シガリバーネオ
中野佐藤とシガリバーネオ
中野佐藤とシガリバーネオ

第三試合【OEC】ハイエナダンスVS【JCA】最大パルプ

ハイエナダンスは、なかなか会話が噛み合わない漫才を披露。トークでは、高木から「あんま2人ともヒゲのコンビはいないよ?」とツッコミが。さらに「EXILEの3軍」と例えて笑いを誘った。野中さんは「人間性にリアリティがあって見ていて面白かった」とコメントした。

「ラーメン屋みたいなパスタ屋」をテーマにした漫才を見せたのは最大パルプ。雰囲気も相まって「ゆってぃさんに憧れて人力舎に入ったの?」と質問が飛んだが、本当にサッカーの仕事をしているゆってぃに憧れ、人力舎に入ったことが発覚した。野中さんは「この数ヶ月でキャラを決めた根性が賞賛に値する」と話した。

こちらは、6-3でハイエナダンスが勝利した。

ハイエナダンス
ハイエナダンス
最大パルプ
最大パルプ
ハイエナダンスと最大パルプ
ハイエナダンスと最大パルプ

第四試合【JCA】空飛ぶロマネスコVS【OEC】オイルホテル

ここからは、JCAが先行に。空飛ぶロマネスコは、ある職業の女性がタクシーに乗車したところから始まるコントを披露。世界観を壊さない衣装や小道具を用意するプロ魂に、福島は「怖くなってきた」と怯えた。ユウキロックさんは、コントを丁寧に演じる2人に「非常に良かった」と声をかけた。

元石油製品の営業と、元ホテルマンのコンビ・オイルホテルは、ファンができたら……という漫才を披露。ストレッチーズも2人の意外な職歴に興味津々! ユウキロックさんは「分かりやすいことをこんなにねっとりできるのか」と的確な表現をして笑いを誘った。

こちらは、オイルホテルが3-6で勝利した。

空飛ぶロマネスコ
空飛ぶロマネスコ
オイルホテル
オイルホテル
空飛ぶロマネスコとオイルホテル
空飛ぶロマネスコとオイルホテル

第五試合【JCA】悪趣味な色彩のカエルVS【OEC】村山禎也

イチャイチャするカップルがしりとりをして……というコントを披露したのは悪趣味な色彩のカエル。トークでは、ボケ続ける2人にストレッチーズがツッコミを浴びせる時間となった。また、安斎さんは「このキャリアで世界観を出せるのがすごいなと思います」と話した。

村山禎也は、人気の子供番組をピックアップしたフリップネタを見せた。コンビを解散したばかりだという村山。同イベントのために急きょ作ったネタで合格し、ステージに立てたという。さらにOECに入学したきっかけは占いで……!? 安斎さんは「いろんな種類のボケが詰め込まれていた」と振り返った。

こちらは、5-4で悪趣味な色彩のカエルが勝利した。

悪趣味な色彩のカエル
悪趣味な色彩のカエル
村山禎也
村山禎也
悪趣味な色彩のカエルと村山禎也
悪趣味な色彩のカエルと村山禎也

第六試合【JCA】ハングマンVS【OEC】交通安全運動

ハングマンは、クラスの集合写真に関する“違和感”を指摘する漫才を見せた。「期のエースっぽい」とストレッチーズが言えば、野中さんも「パンチラインを入れてくる感じがいいなと思いました」とコメント。今回の設定だけで2分駆け抜けたことも「すごいなと思います」と述べた。

アイドル好きという共通点もあってコンビを組んだ交通安全運動は、ラーメン屋店主と客とのやりとり。野中さんは、コントに出てきた人物のある行動について「それをすることによって、あのキャラの人生が見えてくる。じつはすごいことをやっている」とコメントした。

こちらは、2-7で交通安全運動が勝利した。

ハングマン
ハングマン
交通安全運動
交通安全運動
ハングマンと交通安全運動
ハングマンと交通安全運動

第七試合【JCA】ながら気分VS【OEC】ブルータス

ながら気分は、カップルの女性が「死ぬまでにしたいことリスト」を彼氏に見せるコントを見せた。ユウキロックさんは「濃密な2分のコントを見せてもらった。(ボケ数も短い時間だと)普通は少なくなるんですけど、しっかりとしたコントでした」と述べた。

ブルータスは「楽しいじゃんけん大会を考えた」という漫才を披露。2人は、名古屋で7年活動していたコンビで、今年OECに入り直したという。ストレッチーズとは、名古屋芸人トークで盛り上がった。ユウキロックさんは「ある程度スベりにくい2人」とコメント。漫才師としての実力を絶賛した。

こちらは、5-4でながら気分が勝利した。

ながら気分
ながら気分
交通安全運動
ブルータス
ながら気分とブルータス
ながら気分とブルータス

集計の結果、勝利数としては4-3でJCAに軍配が上がったが、33-30とOECがポイント数を上回り、『西新宿ダービー vol.1』はOECの勝利となった。

結果発表
結果発表
結果発表
結果発表

なお、14組のネタ終了後は、惜しくも2分ネタには届かなかった1分組がネタを披露するエキシビジョンも実施。OECからは、三段モーション、さんずい、ガサ入れ芸者、JCAからは、鷹鳴、タイニーダンサー、ハイカンラリーが出演し、それぞれコントや漫才を見せた。さんずいには今年50歳になる元市役所職員の芸人がいた。「8年前に上京してきた」と明かすと、ストレッチーズは「珍しっ! 42歳で!? それは上京じゃなく、転勤だよ!」と述べて笑いを誘っていた。

三段モーション
三段モーション
さんずい
さんずい
ガサ入れ芸者
ガサ入れ芸者
鷹鳴
鷹鳴
タイニーダンサー
タイニーダンサー
ハイカンラリー
ハイカンラリー
1分組フリートーク
1分組フリートーク
1分組トークさんずい
1分組トークさんずい
エンディング
エンディング

有名講師にネタを見てもらい、アドバイスを受けられるだけでなく、生の舞台を経験できるチャンスがあるのが両校スクールの魅力です。本イベントの出演者には、高校を卒業したばかりの生徒もいれば、他の職業から転身した生徒も在籍しています。気になる方は、説明会なども行われているので、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

浜瀬将樹(はませ・まさき)1984年生まれのライター。各エンタメサイトにて、お笑い、ドラマ、映画などのコラムやインタビューを担当している。
考える時間は有効、悩む時間は無駄。
さぁ、いざ、ステージへ!!